皆さん、こんにちは。
お客様とお話をしている時に、「電気屋さんや通販で補聴器に似た「集音器」が格安で販売されてるけど、何が違うの?」と質問を受けることが少なくありません。
お値段がお手頃なので、さほど違いがないのであれば・・・と思いますよね。
本日は「集音器」と「補聴器」の違いについてお話いたします。
違い① 補聴器は「医療機器」、集音器は「家電」
補聴器は薬機法に従い厚生労働省の認定を受けた「管理医療機器」で、製品ごとに医療機器として定められた厳しい検査を受け、効果や安全性について一定の基準をクリアしています。家電である集音器はそのような認可を受ける必要はなく、聞こえに対する効果や耳への安全性に対して決められている基準もありません。
違い② 一般的に補聴器は「聴力に合わせて足りない音を大きくするもの」で、集音器は「すべての音を大きくするもの」
聴力は人それぞれ違うので、すべての音が大きくなると、うるさすぎたり、時には耳にダメージを与えることもあります。聴力によっては音量が足りないこともあります。
メガネは通常視力を測って合わせますよね?それなのに聴力は測定せずに使用するのは・・・と感じます。
詳しくはこちらのサイトをご覧ください▼▼▼
https://www.signia.net/ja-jp/blog/local/ja-jp/hearing-aid-and-hearing-amplifiers/
補聴器は、使う人の聴力や生活環境、音の好みなどに応じてきめ細かい調整を繰り返しながら使い続けていくものです。
耳栓ひとつでも聞こえが変わってくるくらい繊細なので、購入後も専門家のフォローを必ず受けていただきたいと思います。
また、初めて補聴器を装用される方は、脳のトレーニングが必須です。
そのため、「集音器」はもちろん、アフターフォローや調整がない通信販売の「補聴器」を最初に試すと「補聴器は役に立たない」と思い込んでしまい、適切な対応を行えば改善できたかもしれない難聴がそのまま放置されてしまうことに繋がります。
補聴器について不安な点や疑問があれば、お近くの補聴器店に相談することを強くおすすめします。補聴器は安いものではありませんので後悔のないようにしてください。